秋田駒ケ岳ってどんな山?
玉川温泉に宿泊した翌朝、私たち夫婦は秋田駒ヶ岳を目指して車で出発しました。駒ヶ岳は山ガールな友人のガイドで心強いです。
秋田駒ケ岳は、「秋田駒ヶ岳高山植物帯」として国の天然記念物に指定されている1637mの山です。コマクサ(6月下~8月中)やタカネスミレ(6月下旬)、チングルマ(6月中~8月上)などの大群生地として有名な、雲上のお花畑だと聞いて、ぜひ行ってみたいと思いました。森林限界に近いので高い木がなく、お天気が良ければ眺望もすばらしい山。
秋田駒ケ岳へ車でのアクセス
県道127号(駒ヶ岳線)は、麓から駒ヶ岳8合目までの区間でマイカー規制があるのでご注意ください。
- 規制期間:
6月1日〜10月20日までの土日祝
6月21日〜8月15日の平日 - 規制時間:
午前5時30分から午後5時30分まで
10月の規制日は午前6時から午後4時30分まで - アルパこまくさ以外にも、以下の地点からバスに乗れます
田沢湖駅、田沢湖畔、高原温泉 - バス運賃:
アルパこまくさから8合目まで630円(片道) - 詳しいバスの時刻表はこちらから最新情報をご確認ください
- 詳細:仙北市ホームページ
秋田駒ケ岳の山小屋情報
駒ケ岳8合目小屋:8合目駐車場のそばにある休憩所の2階が避難小屋になっている。隣接して水洗トイレあり。
駒ケ岳避難小屋(阿弥陀池避難小屋):阿弥陀池の畔に立つ避難小屋。1階は石張りの休憩室。2回はフローリング張りの寝所。別棟に最新式の水洗トイレがある。
問い合わせ先:田沢湖町観光商工課☎︎0187-43-2111
私たちはアルパこまくさに車を停めて、バスに乗り換えて8合目を目指しました。
バスが山を登るにつれてどんどんガスが濃くなっていき、8合目駐車場に着いた時にはこのような状況でした。
私たちは、ゆっくり写真を撮りたいということもあり、初心者にも優しいという8合目周回コースを歩くことになりました。
8合目(60分)→阿弥陀池(10分)→阿弥陀池避難小屋(20分)→男女岳(35分)→横岳(15分)→焼森(40分)→8合目
夏の秋田駒ヶ岳を甘く見ていました
出発前、脳内がお花畑だった私は、この山ですてきな花の写真を撮るためにどんなレンズを持っていくか、それしか頭にありませんでした。
横浜は30度越えだし〜♪と気軽に考えて、簡単な装備で来てしまったのですが、ガイドの友人に「そんなんじゃ危険でしょ!」と驚かれて、彼女が予備に持ってきていた冬用のジャケット、タイツ、薄手のセーターなどを貸してもらって無事登ることができました。
6月末の駒ヶ岳は8合目でも雪が残っていて、雨や風が強い時は気温が0℃近くなるのだそうです。

私のように「夏山でお花畑〜♪」と浮かれて軽装で登るのはやめましょう。
秋田駒ケ岳は活火山なので、避難小屋にはヘルメットがたくさん常備されています。チラッと御嶽山の噴火が脳裏をよぎりました。
阿弥陀池周回コース
駐車場から片倉岳展望台を通り、長い登り道を過ぎると阿弥陀池に出ます。普通に歩くと1時間くらいですが、いちいち花の写真を撮っていた私はたっぷり2時間かかりました。
阿弥陀池の周りは木道が整備されていて歩くのは楽なのですが、途中で立っていられないくらいの風に吹かれて、危うく阿弥陀池に落ちそうになりました。

あまりに風が強いので、阿弥陀池避難小屋の中でお昼を食べました。もしお天気が良ければ、お花畑で有名な馬場の小路(通称ムーミン谷)まで行きたかったのですが、眺望が全くなさそうだし、風も強いので断念しました。

ムーミン谷は僕らもよく通るから、なるべく一人では来ないでね〜。
百花繚乱
ゴゼンタチバナ 希少性が高く絶滅危惧種
アカモノ(別名イワハゼ)
ウラジロヨウラク
ズダヤクシュ(喘息薬種)

ズダは長野の方言で喘息の意味です。この花の種が喘息の薬になったのが名前の由来。わかりやすい名前ですね。
ミヤマダイコンソウ
イワカガミ 光沢のある葉を鏡に見立てたネーミング
ムシトリスミレ 葉から粘液を出して虫を捕まえる食虫植物
ミヤマウスユキソウ ヨーロッパアルプスの名花、エーデルワイスの仲間
タカネスミレ まさに高嶺の花
岩肌にしがみつくようにして咲いている花々、環境に順応してこんな厳しい場所で咲いている姿、まさに『置かれた場所で咲きなさい』ですね。たまにガスが晴れると、遠くに鳥海山の頂が見えました。
阿弥陀池と木道
雨風が強まってきたので、あわてて8合目避難小屋に戻りました。バスに乗って山を降り、この日は乳頭温泉の休暇村に宿泊しました。宿に着いたころには土砂降りになったので、私たちはとても運が良かったのでした。
秘湯で有名な鶴の湯さんは、2ヶ月前には予約でいっぱいでした。ぜひここに泊まりたいという方は、かなり早めの予約をおすすめします。
駒ケ岳の開花情報 7月10日現在
現在咲いている花は、ショウジョウバカマ 、ミヤマスミレ 、オオバキスミレ 、 サンカヨウ、イワテハタザオ、ミネザクラ、ミヤマキンバイ 、ヒメイチゲ、ヒナザクラ、ミネズオウ、ミツバオーレン、 シラネアオイ など
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